手仕事、自然、暮らし、そこにある生き方を巡る
コンセプト
高島を創作の場として移住した風の人 高島で育まれ地域に根ざす土の人 それぞれの暮らしと手仕事作品に出会ってほしい。
琵琶湖の西側にひろがる滋賀県高島市。
淀川水系の最上流部に位置する高島は、水源の郷として豊かな自然に抱かれながらも、京阪神からの交通の便が良い“ ほどよい田舎” であり、多くの優れた工芸作家がものづくりの拠点として移り住んでいるのも特徴です。一方、近年の過疎高齢化、人口の減少に伴い、空き家が目立ちはじめ、かつてのにぎわいが失われつつあります。
そこで、高島に暮らす魅力ある手しごと作家を紹介するとともに、市内の空き民家や交流施設を活用し、市外の工芸作家や学生などが作品を展示する、人と人が行き交う「風と土の交藝 in 琵琶湖高島」を開催します。移住した作家や市外の作家(風の人)と、地域の作家や地域住民(土の人)が、その暮らしや作品を通じて交流し、多くの方に高島の魅力を感じていただきたいと考えています。
開催概要
名 称 : | 風と土の交藝 in 琵琶湖高島2012 |
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会 期 : | 2012年12月7日(金)・8日(土)・9日(日) |
会 場 : | 滋賀県高島市 市内各地に約40ヶ所の会場が散在 |
参加方法: | 「風のパスポート」をご購入ください。(大人1000円・中学生以下無料・3日間有効) |
主 催 : | 特定非営利活動法人 結びめ |
協 力 : | 風と土の交藝プロジェクトチーム | 社団法人 びわ湖高島観光協会 | たかしま市民協働交流センター |
後 援 : | 総務省 | 観光庁 | 近畿農政局 | JOIN(移住・交流推進機構) | 滋賀県 | 滋賀県教育委員会 | 高島市 | 高島市教育委員会 | 滋賀県立大学 | 成安造形大学 | 京都市立芸術大学 | 公益財団法人 淡海文化振興財団 | 公益財団法人 滋賀県文化振興事業団 | 社団法人 びわこビジターズビューロー | 滋賀県中小企業家同友会 | 湖北古民家再生ネットワーク | 朝日新聞大津総局 | 毎日新聞大津支局 | 読売新聞大津支局 | 産経新聞社 | 中日新聞社 | 京都新聞滋賀本社 | 日本経済新聞社大津支局 | 大津放送局 | KBS京都 | | エフエム滋賀 |
協 賛 : | 協賛についてはこちら> |
【注意事項】
・イベント期間中の事故やトラブル、盗難等において、主催者は一切責任を負いません。
・イベント当日、天候不良や諸事情によりイベント自体が中止となる場合がございます。
過去のレポート
◆第一回目(2011年1月)
「風と土の交藝in 琵琶湖高島」は、かつてのにぎわいが失われつつある高島市の未来を憂う、たった一人の住民の熱い想いに賛同した有志たちによってはじまりました。
2010年9月末、市内のキーマンへの声かけからはじまり、2011年1月末の開催という非常にタイトなスケジュールの中でこの企画の骨子をつくりあげていきました。相談や協力のお願いをした高島市内外の有識者からは「絶対うまくいくはずがない」など、たくさんの否定的な意見をぶつけられながら、少ないスタッフで連日深夜にまで及ぶ会議や準備を積み重ね、なんとか開催に漕ぎつけました。
開催当日は10年に一度の大雪に見舞われたましたが、予想を上回る来場者(延べ約3,400人)に来ていただくことができました。企画から広報、準備、反省会に至るまで、出展作家ならびに無償で走り回ってくれたサポートスタッフ、協賛いただいた地元企業、たくさんの方の協力を得て、無事に開催することが出来ました。
また、このプロジェクト発案のきっかけの一つとなった越後妻有アートトリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭の総合ディレクターをつとめた北川フラム氏をゲストに招き、「地域と交わるアートの力」と題したシンポジウムも開催しました。
◆第二回目(2011年12月)
第2回目の風と土の交藝は、前年度の開催内容をさらに充実させ、反省点を踏まえながら、イベント自体の質の向上を意識して、より多くの協力者を得ての開催となりました。
イベント開催の一月前には、宣伝を兼ね、地元ホテルと連携したアートマルシェの開催や、風のパスポートの販売など新たな試みやシステムを導入しました。また、前年度からの継続スタッフ含め、積極的かつ有能なサポートスタッフが多数集まり、このプロジェクトを盛り上げてくれました。
イベント終了後もスタッフ同士や作家とスタッフの交流が深まり、独自のツアーやイベントを企画したり、主催者側の意図を超えるようなネットワークが拡がっています。
第2回目は前年度を更に上回る来場者(述べ約5000人)にご参加いただきました。多くの人が関わることでそれぞれの想いが錯綜し、たくさんの課題が出てくると同時にそれ以上の可能性を感じることが出来るイベントとなりました。
シンポジウムでは、東洋文化研究家のアレックス・カー氏による「犬と鬼~知られざる日本の肖像」と題した講演もありました。